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きずなブログ

在宅看取り

2022-02-14
カテゴリ:業務
在宅看取りという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
「住み慣れた場所で最期を迎えたい」「最後まで自分らしく過ごしたい」「家族との時間を持ちたい」など、理由は人それぞれです。本人の意思は大事ですが、それ以上に家族の負担が大きいのが現実です。医療・介護体制が必要となりますが、そのなかに訪問看護が含まれます。
私が出会ったご家族はコロナ禍で病院面会が厳しく会うこともできないため、最期は住み慣れた場所でと在宅看取りを希望されました。食事が摂れないため点滴を毎日行う必要があったため、点滴管理の指導を行い手技習得されました。その中で、本人の苦痛を感じたのか点滴中止を希望されました。予め本人が意思表示されていることもありますが、本人が意思表示出来ないときは家族が代弁しないといけません。悩みや葛藤もあったかと思いますが、その都度思いを傾聴し家族の意向に沿って対応していきました。
また、心の準備をしていただく必要があるため、現在の状態や今後起こり得る状態の変化などを伝えました。今やるべきことや出来ることなどを伝えました。一緒に口腔ケアや足浴を行い、思い出話を聞かせていただくこともありました。私自身、貴重な時間を過ごさせていただきました。
本人は言葉を発せなくても目を開けなくても耳は聞こえています。家族や周りの方々が言葉に出さなくても、手をさすってあげることで安心感を得ることができます。最期は穏やかな表情でした。
最期がいつかは分かりません。日単位・週単位・月単位と人それぞれ過ごす時間は違います。「帰りたい」「家で看てあげたい」とお互い思いがあっても、お互い不安があると思います。1人では大変ですが、大きな力が加われば不安も軽減できるかと思います。少しの変化でも相談してかまいません。その都度対応していきます。本人や家族の思いに寄り添えるよう、多職種と連携しながらサポートしていきます。何かお手伝いできることがあるかと思います。
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